つい先週のこと、保育園での胃腸炎集団感染。
例にもれずうちの子も感染し、吐き気→下痢へと変化し、もうすぐ1週間が経とうとしています。
現在次々と感染者が出ている状況の保育園側は、「1度でも嘔吐や下痢があったらすぐに帰ってもらいます」という方針で、前日の子どもの様子も詳しく聞きピリピリした状態。
保育園はお母さんが仕事をするのを助ける為にあり、「預かれません」と断られてしまうと親としてはとっても困ってしまう。けれど、具合の悪い子を預かることで健康な子供にまで病気をうつしてしまい、他のお母さんが困ってしまう。
こうゆう状態を防ぐには、何より子供と一番近くで接し、様子を知っているお母さんが病気の知識をつけることが重要です。
数年前に、目が赤くて腫れていた息子を、熱もないし、元気に遊んでいるし、対して気にせず保育園に預けたことがありました。
保育園の先生に「病院に行く方がいい」と指摘してもらったので病院へ行くと、流行性結膜炎だということがわかりました。
しかもその感染力ったらハンパなくて次々と保育園児や先生など、関係者が感染していき、病気が治るのにも数週間単位でものすごく長くて、うつしてしまった方々や保育園に申し訳ない思いをしたことがあります。
結膜炎の恐ろしさや、症状、登園してもいいかなど、知識や経験があればもっと適切な判断ができたのになと思います。
胃腸炎もしかり。
今回は今流行中の胃腸炎について、その症状と対応の仕方、どうやって菌が感染するかなど詳しくまとめていこうと思います。
感染性胃腸炎の感染経路と感染をくいとめる秘訣
感染性胃腸炎には二つの種類があります。
一つはウイルス性の胃腸炎。ノロウイルスやロタウイルスなど、主に冬場に活発に活動するウイルスによるものです。
もう一つは細菌性胃腸炎。食べ物などに繁殖した細菌が体内に入り増殖することで起こる胃腸炎です。食べ物に細菌が繁殖しやすい春から夏にかけてが多いと言われていますが、冬でも感染する事はあります。
細菌性の胃腸炎は食物から感染するだけかと私は思っていたのですが、どうやらそれだけではなく、感染している人の嘔吐物や下痢便などからも他の人へとうつります。
しかもその感染力。ものすごかったです。
今回の保育園での出来事を聞くと…
どうやら家で少し嘔吐があったYくん。食欲はなかったものの熱もなく、それ以外に変わりない。しかもその日は外のプールに遊びに行ける日。
お母さんが「プール行きたい?」と聞くと、もちろん本人は「行きたい」と答える。
仕事も休みづらいし、『ま、いっか』と思い保育園に預ける。
朝の送迎時、先生からも何も聞かれなかったのでお母さんも家での様子を伝えず。
午前中、外のプールで遊んだY君。帰りのバスで急激に具合が悪くなり、ぐったりとした様子で園に帰る。
給食も、いつもいっぱい食べるのに全く手をつけず…、保育士が心配していると急に大量の嘔吐で大惨事。
子供たちを避難させ職員がうつらないように気をつけながら清掃や洗濯をするも、それから夕方までの間に3人の子が嘔吐。
それから次の日にかけて10数名の子が同じ症状で欠席。
その後もぽつりぽつりと感染した人の連絡が。
その日保育園は一度でも下痢、嘔吐があると預かれない方針を出し、兄弟間でもどちらかが症状のある場合は2人共自宅での保育をお願い。
先生方は、「申し訳ないけど健康な子供たちにうつってしまっては元も子もないし」と、どうしたものかと悩んでいました。
感染性胃腸炎は、ウイルス性も、細菌性もどちらも経口感染(口から感染)します。
感染者の便や嘔吐物はに触れる事で(自覚していなくても同じ場所にいたら接触してしまう可能性はあります)感染する確率が最も高く、下痢のオムツを変える際、嘔吐物を掃除する際は特に気をつけなくてはいけません。
ウイルス性の場合熱に弱いので、汚れた服は洗濯する前に熱湯消毒(もしくは漂白剤で消毒)し、処理をした人は腕まで泡を使ってよく手洗いします。
感染性胃腸炎の潜伏期間と初期症状
今回の保育園でのケースを見てみると、潜伏期間は3~4時間と非常に短い印象です。
調べてみると、細菌の種類やウイルスの種類によってもその潜伏期間は異なるようです。
ただ、実際に他の人への感染率が高くなるのは嘔吐や下痢などの症状が現れてから。
免疫力が低下している人には潜伏期間にも感染してしまう恐れはあるようですが、確率的にはとても低いので必要以上に心配する事はないようです。
下痢や嘔吐は、体内から菌を排出しようと体が反応している証拠。それらの症状が治まると、体内の菌の数はだいぶ少なくなっています。
ただ、全くいなくなっているわけではなく、症状が出なくなった後も1週間くらいは少量ですが便と一緒に菌が排出されているそうなので絶対安心というわけではなさそう。
うちの子供がかかった胃腸炎は細菌性の胃腸炎。
全く元気なところから、急に嘔吐が始まり、その日の夜は水分を取るだけで何も食べられず、何度も大量に吐きました。
「何も食べていないからお腹すいてるんじゃないか」と心配し、食べ物を与えてしまうお母さんがいますが、その対応は逆効果。胃が食べ物を受け付けていないので、何か入れれば入れただけ吐き続けます。そんな胃腸炎の対応については次の項で詳しく説明していきますね。
感染性胃腸炎にかかったときの看病のしかた
感染性胃腸炎の主な症状は、発熱、嘔吐、下痢、吐き気などです。
今回うちの娘は発熱はしなかったのですが、嘔吐が治まった後に水のような下痢が続きました。
特に対応に注意が必要なのは嘔吐が続いている時。
基本的に、嘔吐の症状が現れている時には食べ物は与えてはいけません。
ある程度吐くと少し楽になるので子供は食べたいと言うかもしれませんが、(今回うちの子も言いました)心を鬼にして半日は様子をみてください。
嘔吐や下痢で水分が奪われているので、ポカリやアクエリアスなど、イオン飲料をこまめに飲ませるようにしましょう。
少し嘔吐が落ち着いてきても、いきなり普通の食事は与えず、おかゆや、味の薄いうどんなどを食べさせてみて、食欲があるかどうかや、食べた後の様子など、よく観察するようにしましょう。
いっぱい食べるようならかなり回復してきていますし、少し食べて残す、食後にまた吐き気をもよおすようならまだ食べ物を与えるのは早いかもしれません。
うちの子供は夕方から嘔吐が始まり、夜はイオン飲料だけ飲ませて食べ物は与えず(それでも何回も大量の嘔吐がありました。)夜は早く寝て一晩。
次の日に「お腹すいた」と言うので、おかゆを作ってあげると、いつもの半分くらい食べました。
昼食もうどんにしましたが、半分残しました。
大丈夫かと思いつつ、だいぶ元気になってきたようだったので夜は脂っこくない消化の良いものを意識して作り、食べさせるとだいぶ食欲も戻っていました。
吐き気が続いていた時は、布団に寝かせて近くに洗面桶を置き、「吐きそうになったらここに吐くんだよ!」と言い聞かせました。娘は今4歳3ヶ月で、9ヶ月前に胃腸炎になった時は自分で桶に吐くことができなかったのですが(何度言い聞かせても布団の上に吐きました…)、今回はちゃんと桶の中に吐くことができたので後処理もだいぶ楽でした。
保育園はいつまで休ませたらいい?
ここがとても迷うところで、とても大切なところじゃないかと私は思っています。
軽い判断が、大惨事を招くからです。
厳密なことを言ってしまえば、嘔吐や下痢などの症状が治まったとしても他の人へ移してしまう可能性はあるのですが、確率的には大幅に低くなります。
今回保育園の方から出た方針では「丸一日下痢、嘔吐(もちろん発熱も)等の症状がなくなったら登園してもいい」というものでした。
うちの子供が通っている園はお母さんに優しいので、この方針はゆるい方ではないかなと思います。保育園によってはもっと厳しい条件を出すところもあると思いますが、他の人への被害を出してしまうよりは、園の方針に従っていた方がいいです。
うちの場合、同じ園に通っている子供が2人いて、しかも症状が複雑だったのでこんな感じになりました。
感染一日目:保育園で嘔吐し帰宅
感染二日目:お休み
感染三日目:二日目に症状が出なかったので登園
感染四日目:朝下痢をしてお休み
感染五日目:お休み
感染六日目:お休み
感染七日目:六日目に下の子が下痢をしお休み
七日かかってようやく便も落ち着いてきました。症状が出なかった二日目、三日目が謎ですが、嘔吐の症状から下痢へと移行した期間だったのでしょうか…。
集団感染を防ぐ為に保護者が気をつけておきたいこと
子供の体質によっては下痢、嘔吐がよくある子供もいるかもしれません。
いつものことなのか、それとも滅多にないことなのか、それはお母さん自身が一番よく知っていることと思います。
もし滅多に吐かない子供が少しでも吐いたなら、いくら元気そうにしていようと胃腸炎を疑っていいと思います。
保育園を休ませるべきか判断に迷うようでしたら、自宅での様子をぜひ保育園の先生に話してみてください。
たくさんの子供たちの病気を見てきている先生は、どうしたらいいのかを知っていますし、変わったことがあった子供のことは、預かっている間も注意して見てくれます。
自宅での様子を話していないと、見過ごしてしまうサインも沢山あります。
そして、保育園の先生が預かれないと判断した時は、きっぱりと「仕事を休もう」と心を切り替えてください。
もちろん色々な事情があると思います。急であればあるほど休みづらいです。
朝に急にお休みがしづらいのであれば、休ませるべきか迷った前日の夜に休む連絡をしてしまうのも一つの手です。
連絡を受ける方も、朝に言われるよりも前日に連絡が来る方が対応がしやすいかもしれません。
もしくは近くに助けてもらえる両親や何かしらのツテがあるのであれば、「もしかしたら明日子供をお願いするかもしれないけど、大丈夫?」という、もしもの時対策を前日にしておくのも手です。
以前書いた記事にも載せたのですが、どうしても仕事が休めない、保育園の他に子供を預けられるツテが見つからない。そんな方のためのサポートをいくつかここで紹介しておきますね。
ファミリーサポート
各市区町村で行われているサービスで、送迎やベビーシッターなどの援助が必要な会員と、援助をすることができる会員のマッチングを行なっています。
住んでいる地区で条件の合う人が見つかればその人に頼むことができます。
事前に説明会に参加する必要があるので、利用する可能性がある場合、早めに問い合わせるといいと思います。
地域によって異なるかもしれませんが、相模原市は時給700円で援助をお願いすることができ、援助した人はその700円を受け取ることができます。
各市区町村のファミリーサポートセンターはこちら↓
AsMama-アズママ
こちらは民間で行なっているサポートサービス。基本は顔見知りのママ友同士で会員になり助け合うというサポートなのですが、顔見知りがいない場合でもママサポーターというお世話係もいるのでお願いすることができます。
ファミリーサポートと同じくお金を払いお願いするので「頼みにくい」ということもなく、プロにお願いするよりもずっと価格が低いのでお願いしやすいです。
AsMama-アズママ公式ホームページ

まとめ
病気はどんな人でもかかる可能性があり、人は皆病気にかかることで免疫がつき、強くなっていきます。
うつし、うつされ、人が人と接して過ごしている限り、それは避けられないことなのではないかと個人的には思います。
今回の集団感染で一日目にうちの娘にうつった時、園長先生に「ごめんなさいね」と言われ、園長先生のせいではないのになぁ。。と、なんだか複雑な気持ちになってしまいました。
一人一人が適切な対応を知っていれば、無駄に感染を広げることもないし、必要以上に過敏になることもありません。病気に対する正しい知識を持って、一緒に子供達を守っていきましょう。
はじめまして、このサイトの管理人pikariです。
中国人の旦那を持つ日本人妻であり、二人の男の子と一人の女の子を育てるワーママです。
子供ができてからずっと「育児も仕事もバランスよくできる職場」を模索し続け、たどり着いた今が2種類の自営業を掛け持ちしつつ旦那の事業を手伝いつつ育児をするという、超アンバランスで不自由なような自由な生活。笑
理想の生活にはまだたどり着けていませんが、育児も仕事も、日々反省しながら一歩一歩、少しづつ前進している毎日です。
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