保育園生活も始まりしばらく経ったのに、いまだに友達ができない。
そんな我が子の様子を知ると、お母さんとしては少し心配になりますよね。
保育園でどのように過ごしているのか、お母さんにはなかなか見えず、先生や本人からのお話を聞いて情報をつかむしかないですよね。
もちろん事細かに全てを把握しておく必要はないと思いますが、何か困っていないか。辛い思いはしていないか。楽しく過ごせているのか、ある程度わかっておくことも大切です。
まだ小さい子供なのでその話の中から全てを理解することは難しいですが、普段から話をたっぷり聞くことは大事にしたいですね。
そんな中、子供の普段の周りの友達との関わり合い方や話の中で「保育園で友達がいないのではないか?」といった問題を感じた時、親としてどう対応してあげられるか。
今回は意外と多い「保育園でお友達ができない」といった問題に悩むお母さんに向けて、お伝えしたいと思います。
子供がいまだに友達ができない。どうして?
子供が保育園で友達ができず不安に思うお母さんは多いようです。
実は私もその中の一人です。
春から今住んでいるところの園に通っているのですが、よくお迎えに行っても一人で遊んでいる姿を見ます。
周りの親切なお姉ちゃん達からも「今日も息子くんは一人ぼっちで遊んでたよ。どうしてお友達と遊ばないの?」なんて言われてしまっています。
そして当の本人はと言えば、園に通うのは楽しい様子。そして、あまり友達がいないということには気に留めていない様子。
しかし、この心配、「年齢」や「本人の気持ち」によってお母さんの悩みも変わってきますよね。
うちはまだ年少。
この時期の子供の友達のできない理由としてよく挙げられるのが、
・自分の世界に没頭して生きている
・友達の作り方自体を知らない
・感情の表現の方法がまだ上手くできない(言葉に上手くできず叩いてしまうなど)
特に上の二つはうちの息子に当てはまっています。
もう少し、年齢が上がり年中さんを超えると、子供自身も成長し友達の作り方が自然と身につく子が多いです。
しかし、まだまだそうでない子も居ます。
成長や発達に合わせて、園の中でもクラスみんなで一つになって取り組むという機会が増えてきます。
そんな中で友達が出来ない理由としては、
・一人で遊ぶのが好き
・一人で居るのが平気
・集団行動が苦手
・友達に避けられている
などがよく挙げられています。
上記の3つが理由の場合、子供本人としては悩んでいないことがほとんどなのですが、小学校生活などを意識するとお母さんとしては少し心配になってしまいますよね。
特に最後の友達に避けられているが理由の場合、コミュニケーションの取り方に問題があるのではないでしょうか?
続いて、コミュニケーションの取り方についてお伝えします。
子供に友達が出来ないのはコミュニケーションの取り方に問題が?
まだ友達の作り方自体を知らない可能性の高い年少さんの時期。
今まで子供たちは、家でお母さんに子供のサインや仕草を汲み取って、子供自身のしたいことを理解してもらっていましたが、同じ年の子供同士の世界ではそうはいきません。
実際、3歳の頃などは「遊ぼう」「貸して欲しい」「仲間に入れて」など、自分の気持ちや欲求を言葉で伝えることも難しいお子さんが多いです。
しかしそれは、まだ相手とコミュニケーションを取るために行動や言葉で相手に伝えることが大切だということを知らないからです。
「一緒に遊ぼうって言ってみる?」「おもちゃ貸してってお願いしてみようか」など、根気よくコミュニケーションは言葉と行動で取るんだよ。ということを励ましながら教えてあげたいですね。
そんな中で「お友達と一緒に遊ぶことは楽しいんだ」と感じられると、みんなで一緒に遊ぶためにはどうすればいいか。子供自身が学んでいくことができます。
そして、この時期のお子さんはまだまだ自分の気持ちを言葉で十分に説明することが難しくて感情的に物を投げたり、叩いてしまうということがよくあります。
叩くこと、投げることはもちろん良いことではありませんから、そのことについては注意が必要です。でも感情を少しずつどう表現していけば良いのか。というところにフォーカスして大切に対応していきたいですね。
間違っても、同じように叩いて「友達を叩いちゃダメでしょ!」なんて叱らないでください。
子供を叩いて叱ると、「叩くことがいけない」という説得力は薄れてしまい、そのことへの罪悪感が無くなってしまうと言われています。
子供に「言葉で伝える」ことを学んで欲しければ、親である私たちも根気よく「言葉で伝える」ことを大切にしていきたいですね。
年中や年長くらいになってくると、お母さんとしては、少し小学校での集団生活も意識していきます。
一人で居ることが好きなことが悪いことではありません。
だけど、問題は友達に避けられている場合です。
その場合、コミュニケーションの取り方に問題がある可能性が高いです。例えば叩いたり、意地悪をしている。などそういったことも考えられます。
まずは、どのように関わっているか先生と連携し少し気にかけてみてみるといいですね。
でも、この時期「何か強い意図があっていじめている」ということは、実はあまり考えにくいです。
それよりは単純に言葉より先に手などが出てしまう。であったり、我慢ができず欲しいから取ってしまう。など欲求や感情の表現の方法が上手く伝えられないといったことが多いようです。
そういう場合、家庭の中や公園など外で他の子供と接する時にも同じようにしてしまうことが見受けられると思うので、嫌がることをしたらその場ですぐ注意するようにしてみてください。
すぐには伝わらないかもしれません。でも、真剣にそれは良くない。ということを伝え続ければ、子供は必ず感じ取ってくれます。
このくらいの年齢になると、少し恥ずかしがり屋さんなお子さんや、チャレンジしてみたけど断られた経験などからお友達への関わりを尻込みしているという場合も中にはあります。
そんな時には、一歩踏み出して断られるかもしれないけど関わらせてみるきっかけを少し作ってあげることも大切かもしれません。
「お友達だってあなたと本当は遊びたいかもしれないよ?一度聞いてみたらどうかな?」
「お友達が一人で遊んでいるときに、一緒に遊ぼうってさそってみたら?」
少しアドバイスするのも良いかもしれませんね。
一緒に遊べても、そうでなくても、それは経験としてとても大きなことだと思います。
何より「本当は一緒に遊びたい」という自分の気持ちに対して、勇気を持って一歩踏み出す経験というのはお子さんにとっても大きな経験になります。
子供に友達ができない。親としてどのような対応をすれば良いか?
・先生にも協力してもらう
保育園で子供のそばにいてくれるのは先生です。
子供の性格や家での様子などこまめに連絡帳などを使って先生に伝え、園の中でも気にかけてもらえないか?自然な形でフォローしてもらえないかお願いすることも良いと思います。
私が先生とのやりとりで助けられたのは、「もしかすると息子くんはみんなが集まってきて教室で賑やかに遊んでいるのが少し苦手かもしれませんね。例えば、一度早めに教室に来て逆に他の子達を向かえるようにしてみては?」とアドバイスいただき、そうしてみると「おはよう」と他のお友達に声かけに行ったり、変化を感じられました。
子供に接するプロとしてアドバイスがもらえるかもしれません。
間違っても、子供の前で「心配なんです」と困った様子で先生にお話ししないようにしましょう。子供はそんな姿を敏感に感じ取ります。
・仲良くしているママがいれば少人数で集まる機会を作ってもらう
実際、私もやってみてすごく助けられました。
何度か子供たちも連れて集まっていると、子供たちも少しずつ馴染んで遊び出したり、コミュニケーションの取り方も経験できる気がします。
・否定せず、まずはじっくり話を聞いてあげる
子供の話の中にはヒントがいっぱいです。
ついつい話の途中で「それはダメでしょ」「なんでそんなことしたの?」なんて口を挟みたくなりますが、子供だって否定ばっかりされると話すのが嫌になります。
まずは聞いてあげましょう。
すると、意外と子供自身は何も気にしていないことが分かったり、逆に不安だったり辛いと感じている時に話しやすくなるかもしれませんし、お母さんも察知しやすくなるので対応ができます。
・一緒にお母さんも遊ぶ
これは意外かもしれませんが、私が実際していることです。
お迎えに行った時など園庭で一緒に少し遊んでいると、他の園児からも声かけてもらいやすかったり、話す機会が増えます。
なぜか、そういうとき息子も一緒に参加して話したり遊ぶことが多く(お母さんがいる安心感もあるのかもしれません)、園でも「息子くん、何してるの?」や「こっちで遊ぼう」など周りのお友達が声かけてくれたりしているようです。
・公民館や公園で練習してみる
練習などと書くと力が入ってしまいそうですが、子供のコミュニケーションの取り方や様子が見えることが多いです。
それに、コミュニケーションの取り方の練習もできます。
でも、ここで大切なのは望んでいないのに無理に声かけさせたり、輪の中に放り込むといった事は避けましょう。
子供自身の気持ちと、一歩を踏み出すのは子供自身ということを大事にしたいですね。
お母さんは見守るという姿勢で居られると良いと思います。
まとめ
いかがでしたか?
子供に友達ができないとなると、お母さんとしては心配で不安にもなりますよね。
でも、お伝えしたようにコミュニケーションの取り方がわからないだけだったり、一歩が踏み出せないだけだったりすることが殆どです。
それより、お母さんが心配で「どうしてお友達と遊ばないの?」なんて悲しい顔をしていることの方が、子供にとっては不安を増長させたり「自分はダメな子なんじゃないか」と感じさせてしまったり傷つけてしまう可能性があります。
大切なのは笑顔でそっときっかけを作ってあげることではないでしょうか?
お母さん一人で悩まなくても、周りに先生や友人など力を借りられる人は居ますし、何より子供自身今色々な経験と練習を重ねている最中です。
きっと大丈夫。
自分で踏み出して、楽しい経験をできた子供は強いです。
そしてそれはかけがえのない経験です。
親としては、そんな経験を大切にしていきたいですね。
今、不安なお母さんの参考になれば嬉しいです。
はじめまして。
現在1人息子との日々に笑ったり泣いたり、迷いながらも楽しい育児真っ最中です。
特技は3歳から今も続けているピアノ。
音楽を通し、子供たちと関わる仕事をずっとしてきました。
たくさんの子供たちと仕事で接したり元々子供好きなこともあって、自分の育児には根拠のない自信があったのですが、現実はなかなかハードな毎日です。
「ママが笑ってたら、お家は明るい」を自分の中のテーマに、少しでも同じように悩むママや、一生懸命頑張っているママたちの役に立つ記事をお届けできたらと思っています。
ママの笑顔に繋がる小さなきっかけになれば嬉しいです。
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