「そんなに小さいのに保育園に預けられちゃうなんてかわいそう」
よく聞く言葉です。
気持ちは分かりますがこの言葉を聞くとなんだかモヤモヤ。
そもそも言われただけでかわいそうな気持ちになってしまう「かわいそう」という言葉が私はあまり好きではないのかもしれません。
年齢ではなく相性。
いくつになっても保育園が苦手な子供は苦手だし、逆に小さくても楽しみに保育園へ行く子供もいます。また保育園へ行っていたからこそ覚えること、身につく社会性があるのも事実。
「小さいのに保育園へ行っている=かわいそう」
とは、一概に言うことはできないと思うのです。
(個々の性格や相性があるので、本当に保育園に預けられるのが負担になる子供も実際にいるのは事実かもしれませんが…)
我が家の3番目は私が自営業で育児休暇が取れなかったために生後2ヶ月で保育園へ預けました。
「1歳までは家庭保育」
これは私の中で決めていたルールなのですが、3人目はそのルールを守ることができませんでした。実際に0歳児で保育園に預けて数年経った今感じていることを正直に書きたいと思います。
0歳で保育園へ預けたことを後悔、病気ざんまいの復帰。
「育児休暇を1年も取得できないかもしれない…」
妊娠中の友人にそんな相談をされました。
職場での人の数や人員、仕事の内容により「自分がいないと周りに迷惑がかかってしまう」と悩まれる方は多いでしょう。
我が家の3人目が生まれたのは1月。
当時長男は年中さんで4月から年長、保育園卒園の年でした。
自営業で育児休暇を取得することが不可能なため、産後休暇が終わり次第仕事に復帰しないと自宅保育が可能とみなされ長男、長女は自動的に退園となってしまう、と、園長先生に聞いたのが夏。
長男が大好きだった保育園。
愛情いっぱい注いでくださり子供のことを誰よりも考えてくれた先生、毎日行くのを楽しみにし、帰ってきてもお友達の話ばかり。そんな長男をこの大好きな保育園で卒園させてあげたい!
ただその一心で迷いがありつつも生後2ヶ月の子供を保育園へ預ける決心をしました。
覚悟はしていましたが病欠が多かったため慣らし保育も通常の1.5倍の時間がかかり、
その後も数ヶ月は月の半分はお休みしているような状態。
とはいえ仕事はやらないと溜まる一方なので、子供の寝ている間や、長時間寝てくれない時は抱っこやおんぶをしながらパソコンに向かうのも当たり前な生活をしていました。
長男が大好きな保育園を卒園できたこと、最後の1年間で経験させてもらったことはかけがえのないものですし、何ものにも変えられないと今でも確信しているので、その選択と踏ん張った一年間を後悔してはいません。
けれども、もし万が一次に子供ができることがあるとしたら、上の子供たちを退園もしくは幼稚園に入園させてでも「下の子をしばらくは家庭で保育してあげたい」と思ってしまいます。
0歳で保育園へ預けたくないと思うその理由
母乳が出ない
長男を出産した産院でも、次男を出産した病院でも、母乳で育てるメリットをたくさん教えていただきました。
長男、長女の時には1歳を過ぎるまで完全母乳で育てることができた私も、0歳で保育園へ預けてしまった次男は搾乳を一生懸命頑張っても8ヶ月までしか飲ませることができませんでした。
母乳は子供の身体と心の健康にとても大きな役割を果たします。十分に与えられなかったせいか、次男はもうすぐ3歳になる今でもおっぱいへの執着が強いです。
食物アレルギー
0歳児の離乳食を進めている途中で卵焼きを食べて口の周りに湿疹が出ました。
我が家は長男も母乳の時期から食物アレルギーを発症していて、私も旦那さんも花粉症や喘息などを持っているので次男がアレルギーを発症することは容易に想像できたのですが、面倒なのはその後で。。。
自宅保育だったら何を食べさせるかは自分の自由ですし、アレルゲンさえ特定できればその食物を食べさせないようにすることは割と簡単です。
けれど保育園に預けていると、食物の除去対応をしていただくのに病院からの診断書が必要となってきます。
また、多くの小児科やアレルギー科ではアレルギーを発症する原因となる食物を多く摂取した方がより早く食物アレルギーがなくなるとされていますが、実際は食べ物が食べれるようになったとしても、喘息やアトピーなど、その他の症状が出てきます。(長男の場合はそうでした)
これはあくまで私の個人的な考えで医学的な根拠も何もないのですが、幼い頃からなんでも食べさせてしまうことは子供がこれから身体を作っていく上で良いことではないように思うのです。
それは、長男が0歳〜5歳の間、完全にアレルゲンを除去した食生活を家族全員でしていたからこそ、思うことです。
長男だけでなく、私自身も同じ食生活をしていて身体に良い食物を食べている実感がありましたし、
市販の食べ物や添加物の多く含まれた食べ物、以前は好んで食べていたものも食べたいと思わないようになりました。
そんな自分の考えがあったので、食物アレルギーが多少あっても除去を進めない病院と、症状が出ているならなおさら除去をしたい私とで意見が異なり、
診断書を出してくれる病院を探して病院を転々とすることになったのでした。
病欠や入院
1歳になった誕生日と、その10ヶ月後の2度、喘息症状で入院をしました。
このくらいの歳の子供の入院はなんら珍しいことではなく、たまたま入院した病院で長男と同じ保育園に通っているお友達も入院していました。
とはいえ1歳前後の子供を病院において帰らないといけないわけですから、胸が痛まないわけがありません。
ママが帰るときはもちろん大泣き。
仕事も休める限り休んで付き添いにっ徹し、けれど上の子供たちのお世話もあるので旦那さんや母に助けてもらってなんとかまわっていました。
助けてくれる母が近くにいるからまだいいものの、旦那さんの帰りが遅かったり、実家が遠かったりでワンオペ育児状態だったら…
と考えると恐ろしいです。
病棟にいつ行っても一人で泣いている赤ちゃん、いるんですよ。お母さんが事情があって来れないのだと思うのですが、あれを見ると胸が張り裂けそうになりますね。
0歳で保育園へ預けた子供にはどんな影響が
うちの子供はまだ2歳児なので、0歳で保育園に預けたことで悪い影響が出たとかそんなことはわかりません。
影響が出てくるのはもっと大きくなってからのことだと思うのですが、あんまり年数が経ってしまうと
「その原因は0歳で保育園に預けていたからだ!」とは断言できなくなりますよね。
だから影響なんて気にするほどのことはないのではないかと私は思います。
フロイトの「原因論」よりも過去に縛られないアドラーの「目的論」の方が私は好きです。人は誰でも今この瞬間から変わることができるのですから。
「過去」が自分を捉えているのではなく、今の自分が「過去」に縛り付けられていることを選んでいるだけなのです。
ただ、幼い頃からずっと保育園に行っていると、我慢することが習慣付きやすくなるのかな。。という傾向は長女を見ていると思います。
これも個々の性格が大いに関係してくるところだと思うので、みんながみんなそうだとは思いませんが。
集団の中で生活するということは守らなくてはいけないルールも家庭よりも多いと思いますし、様々な人間関係もあります。子供でも大人でも大小のストレスがあるのは事実だと思います。
0歳での仕事復帰を検討しているあなたへ
冒頭でお話しした「育児休暇を1年も取得できないかもしれない・・・」と、相談してくれた友人には、
「私はできることなら次男を一年間は家庭で育児したかった」と話しました。
仕事の変わりはいる。いないと思っているのは自分だけ。自分がいなくなればそれなりに何とか回るのだ。
でも、母親の変わりは誰にもできない。
ついつい仕事の方へ気持ちがいってしまう自分にいつも言い聞かせている言葉です。
実際に子育てをしてみて、子供達がいかに自分を必要としているのかと他の誰にも自分の変わりはできないということを実感します。
育児休暇が取れる状況にあるというのは、なんて恵まれたことなんだろうと自営業者の私は思うのです。
その恵まれた制度を大いに活用して家庭とお仕事とのバランスをとって自分を追い込まないでほしいと心から願います。
まとめ
0歳で保育園に預けることを検討中の方の参考になれば幸いです。
我が家とは異なる状況、環境ありますよね、なので「こんなこともあるのか」程度に読んでいただければと思います。
ただ、0歳児保育は大抵の子供が頻繁に病気しますのでその辺は覚悟しておく方が良いかと思いますよ。
はじめまして、このサイトの管理人pikariです。
中国人の旦那を持つ日本人妻であり、二人の男の子と一人の女の子を育てるワーママです。
子供ができてからずっと「育児も仕事もバランスよくできる職場」を模索し続け、たどり着いた今が2種類の自営業を掛け持ちしつつ旦那の事業を手伝いつつ育児をするという、超アンバランスで不自由なような自由な生活。笑
理想の生活にはまだたどり着けていませんが、育児も仕事も、日々反省しながら一歩一歩、少しづつ前進している毎日です。
コメント
三才児神話を調べていたら、この文章が出て来たのでコメント入れておきます。
私は三才神話肯定論をブログで書いているのです。https://ameblo.jp/sr904fu1212
大きな柱としては3っの理由があるのですが、その理由の一つに三才神話を歴史的に考えるのです。昭和40年ころまでの日本人は三才神話肯定論で育ったので、人間として極めて健全だったのです。しかし三才神話否定論を行って50年人間としてどこが悪くなった事を書くと、サイレントベビー、幼児虐待、小1チルドレン、いじめ問題、学力低下、不登校、ニ-ト、給食費、保育費の未払い問題、多くの離婚,街の落書き、放火、荒れる成人式、育児ノイローゼ、ウッ病などの精神疾患なのでこの事は当時はほとんどいない時代でした、
もう一つは現在進行の三才児神話肯定論と否定論の差です。その例として全国の附属と言われる小学校,中学校はレベルが高いのですそれは3才あるいは4才まで親元で見ていて付属幼稚園に入園させた子がそのまま小学、中学生として構成されているからで、三才児神話肯定論で行った結果です。一般の中学校は多くは三才児神話否定論で構成されますから問題児も多く学校の先生も頭が痛いと思います。その他の理由は私のブログで見て下さい。