中国滞在でよくある下痢。長く続くものは要注意。その原因と対策は?

中国での腹痛の謎 中国文化

 

海外旅行で、腹痛や下痢になってしまった経験は、誰にもありますよね(空港関係者によると海外渡航者の約半数が下痢に見舞われるとの情報もあります)。

腹痛や下痢になってしまっても、大抵は滞在中の数日の間に治ったり、日本に戻れば回復する場合が多いようです。

私が会社時代に、よく通っていた中国でも、周囲に元気な人が多かったせいか「中国にくると便秘が治っていいわ!」と公言する女性までいました(笑)。

腹痛や下痢になっても、「食べ物や水が合わない」せいにして、ついつい放置しがち。でも、日本に戻ってから長く続く下痢には、注意が必要です。

感染症にかかっている場合があるからです。

今回は、特に中国での滞在で、下痢になってしまった場合の原因と対策を探ってみました。






中国から帰国。急な腹痛と下痢に襲われた。

 

中国の滞在で、急な腹痛や下痢に襲われた場合、その症状は、主に次の5つと言われています。

1.劣化した食べ物による下痢

古い食品を使った料理を食べて、消化器官がダメージを受ける。食材の使い回しや、保存上の不備などによる、食に適さない料理を食べて起こります。

 

2.飲料水の水質による下痢

極端な「硬水」である中国の水道水を飲んでしまい、消化器官がストレスを受ける。日本の水道水は「軟水」なので、中国の水が体に合わなくて起こります。

 

3.精神的なストレスによる下痢

環境の変化によるストレスで、自律神経によるホルモンのコントロールが不調をきたす。

過敏性大腸症候群(IBS)がよく知られています。国内でも、満員電車の中など、どうしようもない状況に置かれた時、腹痛や下痢の症状を起こすもの。

 

4.細菌やウィルスの感染症による下痢

1.2.3の場合なら、日本に戻って改善されたり、一過性のものだったりすることが多いですが細菌やウイルスによる感染症にかかった場合、長引いてしまうことがあります。

特にお年寄りや子供で重症化することがありますから、注意が必要です。

外務省のHPで、中国での感染症の事例を見てみましょう。

【夏期に多くなる感染性胃腸炎】

・大腸菌による食中毒

・赤痢

・腸チフス

【冬期に多くなる感染性胃腸炎】

・ノロウィルスによる食中毒や胃腸炎

 

中国衛生部の発表によると、中国で発生する感染症の中で、二番目に多いのが、この感染性の下痢だそうです。

【中国で多い感染症 ベスト5】

1.手足口病

2.感染性下痢

3.B型肝炎

4.肺結核

5.梅毒

 

5.寄生虫による下痢

あまり多くはないようですが、鞭毛虫症やアメーバ赤痢が知られています。

鞭毛虫症は、水を媒介にしてヒトの消化管に寄生して、下痢や痙攣性の腹痛を起こす寄生虫。アメーバ赤痢は、大腸に寄生するアメーバによるもので、同性間の性行為での感染が、日本国内での男性患者の増加につながっていると、最近問題視されています。





中国で下痢になった。その原因を理解する。

中国で下痢をしてトイレから離れられない

実際のところ、長く続く下痢の8割が「4.細菌やウイルスの感染症による下痢」なのだそうです。なので、ここでは、特に感染症による下痢に重点を置きました。

1.劣化した食べ物による下痢の原因

中国の場合、古い油の使い回しした「揚げ物」食べて体調を崩したり、保存状態のよくない牛乳やヨーグルトにあたってしまう場合が典型的です。

 

2.飲料水による下痢の原因

中国での飲み水には注意していても、スープなどの料理に水道水が使われることがあります。

氷も危ない。

 

3.精神的なストレスによる下痢の原因

難しいですが、できるだけストレスの少ない環境にいるようにするしかありません。

 

4.感染症による下痢の原因

少し詳しく見ていきましょう。

【夏期に多くなる感染性胃腸炎の原因】

代表的な病原菌は、カンピロバクター・サルモネラ菌・大腸菌・腸炎ビブリオ菌などです。

夏は食材の劣化も早いので、特に注意が必要です。

カンピロバクター:ニワトリの感染率が高い。生肉を切った包丁経由で感染する。

サルモネラ菌:生卵が感染源。加熱が不十分な卵で感染する。

大腸菌:牛などの糞便が感染源。不衛生な食環境で感染する。

腸炎ビブリオ菌:塩分を好むため、海水に大量発生する。生魚を食べると危ない。

 

【冬期に多くなる感染性胃腸炎の原因】

代表的な病原菌は、ノロウィルスです。

ノロウイルス:ヒトからヒトへ経口で感染する。

中国で感染率が高く、5歳以下の15%に感染が見られるとされる。

加熱に弱い。手洗いで、手についたウイルスを減らすことができる。

中国では、魚介類を生や反生で食べないように指導している。





中国で下痢にならない。その対策と薬の使い方。

漢方薬

私が、以前働いていた会社の北京支社で共有していた、「中国で下痢から身を守る習慣リスト」をご紹介します。

【注意すべき中国での食 5訓】

・「生」:生肉や生卵だけでなく、生野菜やカットフルーツも避ける。

・「魚」:中国衛生部は、魚や二枚貝をマークしている。不完全な加熱に気をつける。

・「油」:加熱した料理でも、市場や屋台では、古い油を使い回すことがある。

・「水」:硬水なので飲み過ぎない。氷も元は水道水。生野菜の水にも注意する。

・「冷」:飲み物は中国人流に「温」で飲む。乳製品も同じ。アイスクリームには注意。

お酒は、コップが清潔であれば安全といわれているので、助かります(笑)

 

食以外の習慣づくりです。長期滞在の赴任者向けですが、短期の旅行にも通じます。

【徹底すべき中国での習慣 5訓】

・「手」:よく手を洗おう。細菌やウイルスを減らそう。

・「口」:口内を清潔にしよう。歯磨きとうがい励行。マスクで、大気汚染から口を守ろう。

・「住」:住まいを清潔にしよう。ネズミやゴキブリを放置しない。

・「和」:たまには和食で癒されよう。ストレスを解消しよう。

・「休」:無理なスケジュールは避ける。外出や人混みも避ける。免疫力をつけよう。

 

最後に、それでも下痢になってしまった場合の、私の対応と薬の使い方をご紹介します。

調べて見たところ、だいたい適正なようです。

【なってしまった場合の対応や薬の使い方】

1.激しい下痢!→まずは水分補給と安静。

2.それでも続く下痢!→日本の整腸剤(ビオフェルミン等)と抗菌剤(正露丸等)を飲む。

3.3日以上続く下痢!→在中日本人医師にかかる。

4.日本に戻っても治らない下痢!→日本の病院を受診して申告する。

 

ちなみに、アメリカ人は中国に渡航する際、予防的に下痢止めを飲んでおくことがあるそうです。一定の効果はあるそうです。ただ、少ないとはいえ副作用もあるようなので、あまりおすすめしません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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