中国で日本のオムツメーカーが大人気。その理由はなんでしょう。

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中国で大人気の日本製のオムツを履いた赤ちゃん

今、中国で、日本メーカーの紙おむつが、人気を集めています。

豊かになった、最近の中国のお母さんたちが、安心して使える日本製の紙おむつを選んでいるのがその理由とされています。

でも、一方で、ブランドは日本製でも、結局中国で生産してるんじゃないの?とか

紙おむつの品質が日本と中国で、そんなに違うの?とか

なんだかもやもやした疑問も残りますよね。

今回は、中国のお母さんたちが、なぜ急に日本製の紙おむつに目を向けるようになったのか、その理由を調べてみました。






中国では、紙オムツしないの?

日本製のオムツを履いた赤ちゃんのお尻

中国の紙おむつの普及はごく最近

まず最初に覚えておきたいことは、中国で紙おむつが普及したのは、ごく最近だということです。2018年の時点で、ようやく50%を越えたとされています。

10年前までは、まだ20%くらいの家庭でしか、使われていなかったのです。

 

まだ布おむつや「穴あきパンツ」が半数

日本では、40年くらい前から、急速に紙おむつが普及して、今ではおむつといえば紙おむつを意味するようになりました。

でも、中国ではまだ、紙おむつ以外が半数を占めているのです。

かつての日本がそうだったように、布おむつを使用していたり、中国独自の「穴あきパンツ(お尻のところに穴があいているズボン状のもの)」が使われています。

紙おむつ=使い捨てという認識があり、贅沢品だったのですね。

 

日本メーカーが進出したのは2000年代

布おむつや穴あきパンツ全盛の中国に、日本のメーカーが進出したのは、2000年代です。

最初に進出したのはユニ・チャーム(マミーポコ)で2000年に中国に進出しました。その次は花王(メリーズ)で2009年、大王製紙(グーン)は2012年です。

それまでの中国の紙おむつ市場は、まだまだ普及率が低い中で、P&G(パンパース)やキンバリークラーク(ハギス)が高額品として売られていたのですね。





中国で人気のオムツメーカーは日本製?

中国で人気がある日本製のオムツ

中国の紙おむつの売り上げは、現在、次のようになっています。

【中国のベビー用紙おむつのシェア:2017】(ユーロモニター調べ)

1.P&G(パンパース) 22.1%

2.キンバリークラーク(ハギス)11.5%

3.花王(メリーズ)11.1%

4.ユニチャーム(マミーポコ)8.3%

5.恒安国際 5.1%

6.大王製紙(グーン)3.9%

 

なんだ、日本のメーカー、あんまり売れてないじゃないという声が聞こえてきそうです。

お待ち下さい。5年前のシェアが次の表です。

【中国のベビー用紙おむつのシェア:2012

1.P&G(パンパース) 31.8%

2.ユニチャーム(マミーポコ)10.9%

3.恒安国際  9.8%

4.キンバリークラーク(ハギス)9.3%

5.花王(メリーズ)3.8%

そうなのです。

花王のメリーズが、トップのP&Gパンパースに対して、大きくシェアを伸ばしたのです。





日本製のオムツが、中国で人気の理由はなに?

中国人に選ばれる日本製のオムツ

花王のメリーズを代表として、なぜ日本製の紙おむつが人気なのかを、調べてみました。

その理由は、大きくわけて4つです。

 

・「高価格・高機能志向」の高まり

・「イマドキのお母さん」の増加

・「ネット購入」の爆発的な普及

・「乱立する」中国産ブランド

 

理由その①:日本製= 高品質との評判が拡散した。

中国でもお母さんの目は厳しい。

単に日本製だから、高品質と信じているわけではありませんでした。そこには、そう信じる「わけ」がありました。

・日本製は「通気性」がいい:表と裏の両面に、空気を通す「通気口」がついている。

・日本製は「快適性」がいい:「不織布」を使っていて、肌さわりが絹のように優しい。

・日本製は「吸収力」がいい:「3D吸収体」が、おしっこやうんちを、すぐに分離する。

日本製の紙おむつには、高機能の「キーワード」が知られていました。

それがお母さん同士のネットワークの中で、あっという間に拡散したのですね。

 

理由その②:イマドキの中国のお母さんは目利きなのだ。

今の中国のお母さんたちは、1980年-90年代生まれが中心です(20-30代)。

この世代は中国女性の中でも、積極的にいいものを選ぶ「消費世代」として知られています。

1970年代以前には、まだファーストフードも、コンビニも無かった中国。

消費世代は、まだ多感な頃に、初めて新しい「消費」を知った世代なのです。

【中国で初めて開始されたサービスの年代】

1990年 マクドナルド1号店 開業

1999年 スターバックス1号店 開業

2000年 海外団体旅行 解禁

2004年 セブンイレブン1号店 開業

2007年 iPhone初号機 販売開始

2010年 インターネット利用人口 5億人を突破

イマドキの中国のお母さんたちは、独身時代に、海外の新しいサービスに初めて出会った人たちなのですね。

大事な赤ちゃんの紙おむつも、海外の高品質なものを使いたい。

海外旅行で日本に来て、日本メーカーの紙おむつの品質を、知ったことも大きいようです。

 

理由その③:紙おむつはネットで買うのだ。

中国ではネット販売が盛んです。

私が出張した際、ネット販売は、日本以上ではないか!と感じることもしばしば。

北京のオフィスには、女性社員がスマホで注文した商品が、毎日大量に届くのです(笑)

天猫(Tモール)と京東(JD)というECサイトがネット販売の1位と2位なのですが、最大のセールが行われる11月11日には、天猫が1日で2.9兆円を売り上げるほどです。

花王は、この天猫と提携して、ECサイトでメリーズを売りまくったと言われています。

中国ではほぼ全国民がスマホを持っていると言われるほどですが、スマホで花王のメリーズを注文する。ネット販売の急拡大に、うまく乗ったのですね。

 

理由その④:中国ブランドの紙おむつはよくわからないよ。

中国国産のブランドは、コスパのいい商品を提供できそうなものなのですが、ベスト5には恒安ブランドが1社入っているだけです。それはなぜか。

調べてみると、中国の紙おむつ市場は、急成長市場であることから、参入している企業が多いことがわかりました。2000社もあるそうです。

そのせいで、中国産のブランドの商品は、どこがどういいのか、区別がつき難い。

その結果、高額でも品質がいいと評判の高い日本製品を、安心できるネット販売で買うのだそうです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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